予防接種のご相談は当院へ
対象年齢内であれば、
「定期予防接種」は無料です!
予防接種には、定められた年齢の期間内であれば公費負担により無料で接種できる「定期予防接種」と、ご自身の希望によって費用を自己負担して受ける「任意予防接種」があります。
定期予防接種は23区内にお住まいであれば23区内のどこでも、市町村にお住まいの場合は原則その市町村内で接種を受けることができます。
また、周辺自治体でも接種が受けられる「相互乗り入れ制度」もございます。
予防接種を受ける際には以下が必要です。
これらをご準備の上、当院へご予約・お問い合わせください。
予防接種を受ける際には以下が必要です。
これらをご準備の上、当院へご予約・お問い合わせください。
接種するワクチンと感染症について
四種混合ワクチン(DPT-IPV)
(1)ジフテリア (2)百日せき (3)破傷風 (4)ポリオ(急性灰白髄炎)
ジフテリア菌の飛沫感染で発生します。
主にのどに感染しますが、鼻に感染することもあります。
ジフテリアは感染しても無症状のことが多いです。
症状が出るのは10%程度で、発熱やせき、のどの痛み、嘔吐などがみられます。気道や扁桃に偽膜と呼ばれる膜ができて、呼吸困難となることもあります。
また、ジフテリア菌の毒素によって、眼球や横隔膜などの麻痺、心不全などを起こし、命に危険が及ぶ場合や、そのまま亡くなってしまうこともあります。
ワクチン接種によって、ジフテリアの罹患リスクを約95%減らすことができると言われています。
百日せき菌の飛沫感染によって発生します。
百日せきは、普通の風邪のような症状で始まります。
その後、激しいせきを伴い、特に乳幼児は呼吸ができなくなるために全身が青くなってしまうこと(チアノーゼ)やけいれんを起こすことがあります。
窒息や肺炎、脳症などの合併症を引き起こし、命を落としてしまうこともあります。
ワクチン接種によって、百日せきの罹患リスクを80~85%減らすことができると言われています。
破傷風菌は土や動物の体の中、糞などにいる菌で、傷口から人の体内に入ることで感染します。
感染すると口が開けにくい、飲み込みにくい、顎が疲れるなど神経の働きが悪くなります。
症状がひどくなるとけいれんを起こしたり、息ができなくなったりして、死亡することもあります。
ワクチン接種によって、ほぼ100%の方が十分な抗体を獲得できると言われています。
ポリオは脊髄性小児麻痺とも呼ばれ、5才以下の子供がかかることが多く、麻痺などを起こすこともある病気です。
主に感染した人の便に排泄されたウイルスが口から入り、手足の筋肉や呼吸する筋肉などに麻痺を生じさせます。
感染しても90~95%は無症状ですが、約5%にはのどの痛みや発熱、頭痛、嘔吐など、風邪のような症状が出ます。
感染者の200人に1人に下肢麻痺が起こり、そのうちの5~10%が呼吸筋麻痺によって死亡すると言われています。
ワクチン接種によって、99%の方が十分な抗体を獲得できると言われています。
MR(麻しん風しん混合)ワクチン
(5)麻しん(はしか) (6)風しん
麻しん(はしか)は麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。
空気感染、飛沫感染、接触感染によって発症し、非常に感染力が強いと言われています。
感染すると約10~12日後に発熱やせき、鼻水など風邪のような症状が表れます。
2~3日熱が続き、一旦熱が下がったと思われた後に39~40度の高熱と、顔や首筋などに赤い発疹が出始め、その後、発疹は全身に広がります。
約30%の割合で肺炎や気管支炎、中耳炎などの合併症を引き起こし、1000人に1人の割合で脳炎の発症も見られます。
麻しん(はしか)で死亡する割合も1000人に1人と言われています。
その他の合併症として、10万人に1人と数は多くないものの、麻しんウイルスに感染して、数年から10数年後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)を発症することがあります。
ワクチン接種によって、95%程度の方が麻しんウイルスに対する免疫を獲得できると言われています。
風しんは、風しんウイルスによっておこる急性の発疹性感染症で、飛沫感染によって発症します。
感染から2~3週間後に発熱や発疹、首の後ろのリンパ節の腫れなどの症状が現れます。
子供の場合は症状も比較的軽く、熱も発疹も3日程度で治まることが多いので「三日ばしか」とも呼ばれます。
まれに脳炎、血小板減少性紫斑病の合併症が発生することもあります。
大人がかかると子供の時よりも重症化する傾向にあり、関節痛がひどいことが多いです。
妊娠20週頃までの妊婦が感染すると、心臓や眼、耳などに障害を持つ(先天性風しん症候群)赤ちゃんが出生する可能性が高くなります。
日本脳炎ワクチン
(7)日本脳炎
ブタなどの体内で増えた日本脳炎ウイルスが、蚊を介して感染します。
感染から7~10日後に突然、高熱や頭痛、嘔吐などで発病し、意識障害やけいれんなどを引き起こす急性脳炎になります。
日本における発生は4月~10月に西日本で多いですが、ウイルスは北海道などの一部を除いた日本全国に分布しています。
日本脳炎ウイルス感染者の約1000人に1人が発症し、発症した方の約25%が亡くなっています。
回復しても、約半数の患者に精神障害などの後遺症が残ってしまいます。
ワクチン接種によって、日本脳炎の罹患リスクを75~95%減らすことができると言われています。
BCGワクチン
(8)結核(BCG)
結核菌によって発生する、日本の主要な感染症のひとつです。
毎年、1万人以上の患者が発生し、約2000人が命を落としています。
結核菌が空気に漂い、それを肺に吸い込むことで感染します。
結核菌は主に肺の内部で増えるため、せきや痰、発熱など風邪のような症状が表れることが多いですが、腎臓、脳、骨、リンパ節など体のあらゆる部分に影響を及ぼすことがあります。
特に子供は症状が表れにくく、重篤な結核につながりやすいので、生後5ヶ月になったらなるべく早めにBCG接種を受けましょう。
結核に感染し、治療をしないでいると約半分の方が亡くなってしまいます。
結核性髄膜炎を発症してしまうと約30%の方が亡くなり、治った方でも重度の後遺症が残る可能性があります。
1才までのBCGワクチン接種によって、小児の結核の発症を50~75%程度、重篤な髄膜炎や全身性の結核は65~80%程度、罹患リスクを減らすことができると言われています。
ヒブワクチン
(9)Hib(ヒブ)感染症
Hib感染症はインフルエンザ菌b型という細菌による感染症です。
主にせきやくしゃみによって飛沫感染します。
症状がないまま日常生活を送っている子供も多くいますが、発症すると気管支炎、副鼻腔炎、中耳炎などの他、ひどくなると肺炎、敗血症、髄膜炎など命にかかわる疾患を引き起こすことがあります。
死亡率は3~5%ですが、髄膜炎の場合は治った後20%の子供に難聴などの後遺症が残ると言われています。
ほとんどが5才未満で発生するので、乳幼児は特に注意が必要です。
ワクチン接種によって、重篤なヒブ感染症をほぼ100%予防できます。
小児用肺炎球菌ワクチン
(PCV:13価ワクチン)
(10)肺炎球菌感染症(小児)
肺炎球菌感染症は肺炎球菌による感染症です。
ほとんどが5才未満で発生するので、特に乳幼児は注意が必要です。
肺炎球菌は、飛沫または接触によって人から人へと感染します。
健康な子供の2~3割が鼻やのどに肺炎球菌を持っています。
発症すると発熱や風邪のような症状が表れ、その後、嘔吐やけいれん、意識障害を起こすこともあります。
髄膜炎になると後遺症が残ったり、亡くなったりしてしまうこともあります。
ワクチン接種によって、重篤な肺炎球菌感染症にかかるリスクを95%以上減らすことができると言われています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン
(11)ヒトパピローマウイルス感染症
ヒトパピローマウイルス(HPV)は世界中で見られるウイルスの一群で、主に性器接触で感染し、ほとんどの男女が性交渉体験後にまもなくHPVに感染します。
ヒトパピローマウイルスに感染すると、子宮頸がんや良性のいぼ(尖圭コンジローマ)などの原因となります。
日本では年間約1万人の女性が子宮頸がんに罹患し、約2800人が死亡しています。
現在、定期接種ワクチンとして認められているHPVワクチンは2価と4価があります。
2価ワクチンはHPV16型、18型に対し、4価ワクチンは性感染症の尖圭コンジローマの原因であるHPV6型、11型に対して感染予防効果があります。
ワクチン接種によって、子宮頸がんの主な原因の発生を95%以上防ぐことができます。
ただし、ワクチンを接種しても子宮頸がん検診は必要です。
成人になったら、必ず子宮頸がん検診を受診しましょう。
※平成25年に厚生労働省の通知により、HPVワクチン接種の積極的な推奨を差し控える(ワクチン接種を推奨しない)ことになりましたが、その後、ワクチンの安全性と有効性が証明され、令和3年から国としてHPVワクチン接種の推奨が再開されました。
水痘ワクチン
(12)水痘
水痘は、「みずぼうそう」のことで水痘帯状疱疹ウイルスに初めて感染することで起こる発疹性の病気です。
このウイルスは唾液や鼻水、水疱の中に存在し、接触感染や空気感染、飛沫感染で感染します。
多くの場合、発熱の症状が見られます。
赤い発疹や水ぶくれは全身に出て、全てがかさぶたになるまでに1週間~10日程度かかります。
水痘ワクチンは2回接種が必要で、約95%罹患リスクを減らします。
また、ワクチンを接種すると水痘にかかったとしても症状は軽く済み、合併症の頻度を下げると言われています。
B型肝炎ワクチン
(13)B型肝炎
B型肝炎はB型肝炎ウイルス感染によって肝臓細胞が壊れたり、肝臓の働きが悪くなる病気です。
B型肝炎ウイルスは血液や体液によって感染します。
主な経路は次の3つです。
感染後60日~90日で発熱、疲れやすい、皮膚や白目が黄色くなる黄疸などの症状が出る急性肝炎は、感染した人の20~30%に見られます。
ウイルスが体内に残り続ける状態を持続感染と言い、持続感染となった人の85~90%は無症状で経過しますが、10~15%の人は慢性肝炎、肝臓がんなどの慢性肝臓病へ進行します。
乳児期にワクチンを接種することで、ほぼ全ての赤ちゃんが免疫を獲得することができます。
3回のワクチン接種後、効果は20年以上持続すると言われていますが、免疫獲得や持続期間には個人差があります。
経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン
または5価経口弱毒性ロタウイルスワクチン
(14)ロタウイルス感染症
ロタウイルスによって小腸の細胞が破壊されて引き起こされる急性胃腸炎で、乳幼児期にかかりやすい病気です。
ロタウイルスを含んだ下痢便を直接、または便が付いた手や指、食器などを介して間接的に口に入る糞口感染によって感染します。
主な症状は下痢、嘔吐、発熱、腹痛などです。
生後6ヶ月から2才までにかかることが多く、5才までにほとんどの子供が感染すると言われています。
ワクチン接種によって、約80%のロタウイルス感染症を予防できると言われています。
任意接種(事前に必ずご予約ください)
病気の流行状況などによってワクチンが品薄となり、入手困難になる場合があります。
当院ではワクチンの在庫の有無を確認後に、予約を受け付けています。
接種のご希望日まで余裕を持ったお問い合わせをお願いします。
なお一旦ご予約いただいた後は、医療上の理由によるキャンセル以外は承ることができません。予め、ご了承ください。
当院での各ワクチンの接種料金は以下の通りです。
※記載金額はワクチンの価格変動などによって、変更する場合があります。
ご不明な点などございましたら、お気軽にお電話ください(03-6421-8996)