喘息の症状とは。症状が出る時を把握しておこう!

喘息は、気道が慢性炎症を起こす疾患で、さまざまな刺激がきっかけとなり、咳や息苦しさ、喘鳴(「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」という呼吸音)などの発作症状があらわれます。

喘息の治療では、発作を起こさないようコントロールすることが大切です。

そのためには、自分の喘息症状が出るタイミングを把握しておくと、慌てず対処できるでしょう。

今回の記事では、喘息の症状や発作が起きやすいとき、発作の対処法について解説します。

喘息症状にお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

1.喘息症状が起きやすい時を把握しておこう


喘息症状が起きやすいタイミングを把握しておくと、慌てずに対処でき、症状コントロールに役立ちます。

把握しておくべきポイントは、以下の4つです。

・症状が起きる時間帯
・症状が出たときの行動
・症状が出やすい場所
・症状が出る季節や天気

これらの情報をまとめ、問診時に医師に伝えましょう。

治療に役立てられる大切な情報です。

「喘息日記」と呼ばれるものをつけると把握しやすく、医師にも伝えやすいです。

喘息日記とは、上記のポイント以外にも体調や症状、日常生活の出来事、ピークフロー値など記載しておくものです。

発作のタイミングを把握しやすく、治療や自己管理に役立ちます。

【参考文献】”What is an asthma diary and how to use one?” by Asthma New Zealand
https://www.asthma.org.nz/blogs/little-learnings/what-is-an-asthma-diary-and-how-to-use-one

2.喘息発作が起きやすい時とは


喘息発作は、そのほとんどが何らかのきっかけがあり症状があらわれます。

以下は、一般的に喘息発作が起きやすいとされているタイミングです。

・季節の変わり目
・気温差
・天候
・ストレスや疲労
・風邪などにかかったとき
・夜中や朝方

喘息発作の誘因は、タイミングだけではありません。

・アレルゲンの吸引
・運動中や運動後
・アスピリンを含む薬の服用

これらも、喘息の発作を引き起こす原因になります。

特に風邪や天候、ほこりが、喘息発作のきっかけになったと感じている人が多いことが、ある調査でわかっています。

自分がどのような状況で喘息発作を起こしたのか、発作が起きたときの状況や状態を把握しましょう。

発作を起こさないためには、発作が起きやすいタイミングを避けるのが一番いいです。

しかし、それが難しい場合には、事前に発作止めを内服するなどの対策をしましょう。

【参考情報】『気管支喘息』厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000121253.pdf

◆「季節の変わり目」喘息発作の予防を>>

3.喘息の症状


喘息の主な症状は以下の通りです。

・呼吸困難(息切れ)
・喘鳴
・咳
・痰

喘息の呼吸器症状は発作性であり、一日のうちで夜間から早朝にかけて症状が悪化するのが特徴です。

重い発作を起こした場合、喘息死につながってしまうこともあるため、注意が必要です。

症状を放置すると、気道の炎症が悪化し、発作を起こしやすくなります。

徐々に症状も重くなってくるでしょう。

発作を繰り返す場合や、症状が治まらない場合は、コントロールがうまくいっていない可能性が高いです。

一度主治医に相談しましょう。

【参考情報】『喘息の疾患としての特徴 (医療関係者向け資料)』厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jititai05_0004.pdf

4.喘息の症状への対処法


喘息発作が起きているときは、姿勢と呼吸法が大切です。

横になった状態より、座っている方が楽に呼吸ができます。

また呼吸法は、鼻から息を吸い、口をすぼめてゆっくり吐き出す方法が有効です。

口すぼめ呼吸と呼ばれる呼吸法で、お腹を膨らます腹式呼吸でおこないましょう。

喘息発作は、呼吸困難の程度によっても対処法が異なります。

<小発作の場合>

苦しくても横になれる状態は「小発作」と考えられます。

短時間作用性β2刺激薬を吸入し、症状が改善すればそのまま自宅で療養しましょう。

もし、吸入しても効果が不十分であれば、20分おきに3回まで吸入します。

それでも改善がなく呼吸困難がある場合、救急対応ができる医療機関を受診してください。

発作を繰り返す場合も、同様に医療機関の受診が必要です。

発作が起きた状況を、後日主治医に報告しておくと良いでしょう。

<中発作の場合>

苦しくて横になれない状態は「中発作」と考えられます。

まずは、短時間作用性β2刺激薬を吸入しましょう。

症状が改善すればそのまま自宅で療養が可能です。

しかし、吸入後も症状の改善がみられない場合、20分~30分あけて再度吸入をします。

それでも症状が改善しない場合、救急対応ができる医療機関を受診しましょう。

もし、発作時に内服する経口ステロイド薬がある場合には、指示されている量を内服します。

<大発作の場合>

動けない、または、苦しくて話ができない状態は、「大発作」と考えられます。

短時間作用性β2刺激薬を吸入しながら、周囲に助けを求めましょう。

速やかに救急対応ができる医療機関を受診するか、状態によっては無理をせず救急車を要請します。

<呼吸不全の場合>

意識が低下し、いつ呼吸が停止してもおかしくない状態は、「呼吸不全」が考えられます。

命が危険な状態なため、速やかに救急要請しましょう。

発作が起きた時には、パニックになったり強い不安を抱いたりします。

普段の受診のときから、主治医と発作時の対応方法について十分に確認しておきましょう。

発作時に使う薬とその使い方
病院受診のタイミング

上記2つは、主治医に確認しておきましょう。

また、いざという時の備えとして、行動計画(アクションプラン)と呼ばれるものがあります。

行動計画とは、日常の治療薬や症状、発作が起きた時の対応方法を示した書面のことです。

行動計画を作成しておくと、発作が起きたときに慌てず対応できます。

普段の受診の際に、主治医と話し合っておきましょう。

喘息のコントロール状況として、症状や発作治療薬の使用が週1回以上あれば、コントロールが不十分と考えられます。

発作の頻度や程度を主治医に伝え、喘息の長期管理の見直しが必要です。

【参考情報】『成人ぜん息の基礎知識』環境再生保全機構
https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/control/attack.html

5.おわりに

喘息の症状は、息切れや咳、喘鳴などが、発作的にあらわれます。

これらの症状が起きやすい時期やタイミングがあります。

個人によって異なるため、自分がどのようなときに発作が出やすいのか把握しておきましょう。

いざというときに慌てないため、普段から発作時の対応について、主治医と相談しておくのは大切です。

喘息日記や行動計画を書いておくと、治療や喘息のコントロールに役立ちます。

ぜひ主治医に相談してみましょう。